先住民族の知恵

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 オーストラリアの先住民族は自然・土地との繋がりが強いというのは日本の皆さんも御存かと思います。自然との繋がりを大切にする生活は、何か日本の縄文人やアイヌの皆さんと共通する点が多いのではないでしょうか。自然を大切にし、後世へと残していくという気持ちがあります。つまり、植物に敬意をはらい必要以上に植物を採らず、自然環境を守っているということです。

 さて、今日はそんなオーストラリアの先住民族とネイティブプランツの関連性について少しシェアできればと思います。

 よく言われる植物(木を含めて)の使用方法は3つあります。1つは、食用。2つ目は医療。3つ目は、道具として。この3つ以外にも、鑑賞用等あげられますが、伝統的な先住民族の生活に直結した使用方法は主に、この3つになります。

 いくつか使用例を挙げます。日本でも人気があるオーストラリアのミモザの名前は、アカシア属でウォトルです。そのウォトルのすべての品種ではないですが、幾つかの品種の幹の皮を湯立てたものが、関節炎の痛みを和らげると書かれています。但し、服用方法については書かれていません。(Australian Native Medical Plants HP 参照)

 フィンガー・ライム (Tucker Bush HP 参照)の果実は、果肉がキャビアのみたいな粒々で、色が黄色、ピンク、赤紫などがあるようです。その果肉を使って、夏の冷たいサマードリンクに入れたり、デザートに入れてみたり、果汁を生牡蠣や魚料理やイカ料理などにも使われます。

フィンガーライムです。

  以上、使用例をシェアしてみました。先住民族の皆さんは、この他にもネイティブプランツに関わる文化継承もあるようです。いかがだったでしょうか。